衆院選は12月14日に投票され、即日開票されました。選挙結果は自公で全体の3分の2を大きく上回る326議席を獲得し、与党の地滑り的な勝利でした。法案の再可決や憲法改正の発議に必要な、全体の3分の2の議席を維持したことになります。各党が獲得した議席を下を参照ください。
投票率は戦後最低
ちなみに投票率は、前回の59.32パーセント(小選挙区)を下回り戦後最低を更新する52パーセント程度になる見込みとのこと。みんな政治に醒めていて社会全体にアパシーが蔓延しているようです。
それでも私の周囲の温度からすると半分もの人が投票しているのは意外な印象を受けました。もっと低いだろうとも思いました。さすがに投票率が半分を切ると民主主義の危機かもしれません。
与党の必殺技「グレートリセット」
結果は与党の圧勝でしたが、自民党に限らず与党はすごい武器を手に入れたことになります。国会で不信任案を可決さなくても、首相が好きなタイミングで衆議院を解散してもいいことになったからです。
野党が準備できないのを見計らって、与党が勝てるタイミングでグレートリセット。最強です。負けるはずがありません。ちょっとぐらいマズいことあってももう平気ですね。このグレートリセットは合憲なのかわかりませんが、かなりズルい気はします。
沖縄で自民候補がすべて敗れる
また自公が圧勝した今回の選挙結果で目立つの沖縄です。沖縄には4つの小選挙区がありますが、いずれも自民党候補が敗退しました。「オール沖縄」なるものが実在するのかわかりませんが、現政権の基地政策に「ノー」という態度を示したのは間違いないでしょう。しかも沖縄1区では共産党候補が当選するという異例の事態。
面白いのは小選挙区で敗れた自民党候補は4人とも比例区で復活して当選していることです。いわゆるゾンビです。せっかく小選挙区で葬ったと思ったのにゾンビとなって国会議員になるわけです。それだけ接戦だったのでしょう。
これから普天間基地問題をどのように処理するのでしょう。辺野古基地のの埋め立て工事を粛々と進めることになるのか注目です。強行するとは「平成の琉球処分」になるかもしれません。それはそれで面白そうですが。