テレビ東京で放送されたテレビドラマ『アオイホノオ』(全11回)が終了しました。良質の青春ドラマで久しぶりに毎週楽しみに見ていました。80年代のサブカルを素材にしているのも、個人的には高ポイント。
このドラマは島本和彦原作の半自伝的な学園青春マンガを映像化したドラマで、大阪芸大一回生の焔モユル(ほのおもゆる)がマンガ家を目指す物語です。福田雄一監督作品。主演の焔モユルは柳楽優弥が見事な顔芸で演じています。
福田雄一監督といえば、『勇者ヨシヒコと魔王の城』ですが、これはもうひとつ好みと合わないなと思いましたが、本作は完全にツボでした。
ドラマは原作に比べて随分と駆け足で進行します。最後はどのように締めるのか気になっていましたが、見事なエンディングでした。数年後、大願成就してプロの漫画家になり、締め切りに追われて居眠りする焔モユル。いままでの大学時代の話は夢のなかの回想だったという夢オチ。ナイスです。
最終回には岡田斗司夫が手塚治虫役で、原作者の島本和彦がバイク屋のオヤジ役で、それぞれ登場するなどいろいろぶっこんきました。庵野秀明もホンモノが出演すれば神だったのに……。
また、このドラマは40分枠でしたがCMが異常に長くて閉口しました。しかしリアルタイムで視聴したときは、長いCMの最中はデータ放送で岡田斗司夫が用意したコメントを読むと退屈しません。dボタンがこれほど役立つことはなかなかありません。
今回、円盤もBOXで発売されます。どのくらい盛ってくるか分かりませんが、特典映像やオーディオコメンタリーが楽しみです。
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