退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

スタジオぴえろ制作《魔法少女シリーズ》のOP/EDが収録された『魔法少女コレクション』を聞いていみた

GW中、ニコニコ生放送タイムシフトで『魔法の天使 クリィミーマミ Blu-ray メモリアルボックス』のプロモーション番組を観た。太田貴子水島裕高田明美、布川ゆうじらのトークに加え、太田貴子がOP「デリケートに好きして」を歌っていた。

「クリーミィーマミ」の放送開始は1983年。すでに30年の時が流れているが、太田貴子の歌唱は思いのほかしっかりしていて驚いた。番組ではTVシリーズの総集編も配信されたが、いま見てもよくできているなと感心する。もっとも、子ども向けの作品にもかかわらず、当時から大きなお友だちに人気を博したのは制作側としては想定外だったかもしれない。

この番組を観て懐かしくなったので、『アニメージュ 魔法少女コレクション』というコンピレーションアルバムを聞いてみた。スタジオぴえろ制作《魔法少女シリーズ》のすべてのOP/EDが収録されていて、この一枚で太田貴子岡本舞子小幡洋子志賀真理子の歌を聞けるというお得なアルバムである。収録されているアニメ作品は次のとおり。

ちなみに『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(1982-1983)は葦プロダクション製作で、「クリーミィーマミ」に先行してNTV系列で放送されている。

収録曲のなかでは、岡本舞子のデビュー曲として知られる名曲「愛って林檎ですか」に先行して発売された『魔法の妖精ペルシャ』の主題歌「見知らぬ国のトリッパー」は貴重。他には、大森玲子が歌うアニメ『魔法のステージファンシーララ』の主題歌は、アニメ声での歌唱の先駆けとしてもっと評価されていいだろう。

このアルバムを聞いて《魔法少女シリーズ》の主題歌を歌った歌手たち対して「幸あれ」と祈りたいところだが、『魔法のアイドルパステルユーミ』の主題歌を歌い、主人公の声も演じた志賀真理子はのちに不慮の事故で早逝している。それでも彼女の歌声はファンの心に永遠に生き続けているはずだ。少ししんみりした。