語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾどんなビジネスもこの考え方ならうまくいく (講談社+α新書)
- 作者: 水野麻子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 新書
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特許翻訳者のサクセスストーリー。まあ学歴や専門知識がないことをウリにして、「でもこんなに稼げました!」というのはやや下品かなと思うが、キャッチーではある。
まず「語学力とは何か」を考え直す機会になった。語学力という言葉は、各人がそれぞれちがったイメージで捉えていることがわかり興味深い。ただ書名の“語学力ゼロ”というのは言い過ぎかな…。
また仕事のプロセスを分解して効率を考えて再構築する手法は、他の分野でも活用できるそうだ。効率を高める具体的方法として、まっさきにATOKの利用を勧めているのはおもしろい。「やっぱり」という感じだ。
そして「一括置換」による翻訳方法も印象的。こういう世界もあるのか。こうした手法が適用可能な分野はいずれ自動翻訳に置き換えられて、翻訳者が失業するのだろか。少なくとも西洋語間では相当の精度で翻訳できそうな気がする。翻訳者の自動翻訳の脅威は、かなり前から言われているが日本語では当面は大丈夫なのだろうか。
そんなことを思いながらおもしろく読んだ。