
- 作者: 牧野武文
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/01/23
- メディア: 新書
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Googleの創業の経緯や、インターネット広告のしくみなどに始まり、最近話題になった「中国での検閲問題」「ストリートビューの社会との軋轢」「Google Booksでの著作権問題」といった話題まで網羅して、Googleは誰がつくったのとか、そして数々のサービスをなぜ無料で提供できるのかという疑問に答えてくれる。Googleのヘビーユーザのひとりとして興味深く読んだ。
第5章では代替燃料と無線LANなどリアル社会への事業展開を紹介しながら、Googleの未来を展望している。Googleがインターネットを発展途上国に広く普及させようとしているのは、人道上の立場からだけではなく、自らの拡大拡大を目論む狙いがあるという冷徹な分析がおもしろい。
本書を読んで、Googleのことがずいぶんと整理できたが、ますます、この企業がどこへ向かっていて、何をやりたいのかわからなくなった。依然として「不気味」なのだ。
しかし、今日もプライベート情報を提供しながらも、Gooogleを使う。だった便利なんだもん。これで本当にいいのか分からない。Googleが将来変節しないことを祈るばかりだ。