退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

スパルタカス

スパルタカス」(1960年、スタンリー・キューブリック)をDVDで見る。長尺だったので、不本意ながら2回に分けて観た。

子どものころ本作を観て、スパルタクスの反乱が鎮圧されたあと、磔刑にされた奴隷たちが延々とアッピア街道沿いに続くのが怖かった記憶がある。

見どころはローマ正規軍と反乱軍の戦いであろう。ローマ軍の大軍が整然とした陣形で迫ってくるのは実に壮観である。ただ肝心の戦いのシーンが短くて、あっさりと勝敗がついてしまうのが残念。

また、この映画が単に歴史スペクタルに留まっているのは、キューブリックらしくないという気もするが、雇われ監督して自由に撮らせてもらえなかったのだろうか。

それでも豪華キャストと音楽が素晴らしい点は評価できる。このような長い映画をまったりと見るという映画の楽しみ方もありだろう。もう一度、劇場の大スクリーンで見てみたい大作でもある。