退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『ハッピーフライト』(2008)

目黒シネマで、「ハッピーフライト」(2008年,矢口史靖)を観る。公開当時、田辺誠一綾瀬はるかのツーショットのポスターを見て、「なんだ、綾瀬はるかの成長譚&ラブコメか」と思い込みスキップしたが、後で評判を聞き名画座で見てみた次第。空港を舞台とした良質の群像コメディ。

ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD]

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壮大な航空会社のPR映画とも言えなくもないが、航空機の運行が多くの人に支えられているのがよくわかる。航空マニアは細かな矛盾点を指摘するのだろうけど、細かいこと気にせずに楽しむとよいだろう。よくできているエンターテーメントで完成度も高い。

綾瀬はるか吹石一恵がCAで搭乗している便には、ぜひ乗ってみたいなと思う一方、あんなに怖い思いはしたくないなとも思う。どこが「ハッピー」なのやら。まあ、テロリストといった殺伐した現実とは無縁なのは救いがあるが。

個人的には、田畑智子平岩紙のグランドスタッフのコンビがよかった。お薦めできる一本。