退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『ヌードの夜』(1993)

銀座シネパトスの「三十路オンナの知られざる愛と葛藤の日」という特集で鑑賞。

石井隆監督らの製作者たちの情熱が伝わってくる。破天荒な話だが雰囲気があって、こうしたハードボイルドも嫌いじゃない。

なんと言ってもブレイク前の椎名桔平のキレッぷりは必見。薄幸な名美を演じる余貴美子は、影があってなかなかいいのだが、このオバサン(失礼)で興業的にOKなのかは疑問。竹中直人は熱演で、おちゃらけたところがないのはいい。だが、 (太閤秀吉に) いつスイッチを切り替えるかと身構えなければならないので、メインキャストとしては、見ていて疲れる。

最後の幽霊のシーンはちょっとやり過ぎか…。