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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ダイナマイトどんどん』(1978) / 任侠と野球が出会ったらこんな映画になった!

新文芸坐の《新文芸坐セレクションVol.3 絶対に観てほしい喜劇〈コメディ〉初笑い29本》で映画『ダイナマイトどんどん』(1978年、監督:岡本喜八)を鑑賞。主演は菅原文太

舞台は昭和25年のアメリカ占領下の北九州小倉。エスカレートする岡源組と橋伝組のやくざの抗争を、進駐軍のススメもあり、やくざ対抗野球大会でケリをつけることになる。一癖も二癖もある助っ人たちも参戦して大混乱。男女の恋愛模様や殴り込みもてんこ盛りにした任侠喜劇映画。

菅原文太は『仁義なき戦い』シリーズより活き活きとしていて演技を楽しんでいるようだった。いろいろ盛り込んだため長尺だが、キャストが多彩なため最後まで飽きずに見られる。決勝戦はもはや殺人野球大会。トップレスのモブの女性も乱舞、米軍MPも拳銃を乱射して大混乱。その挙句、全員、強制労働が課され沖縄に送られるという顛末。

特筆すべきは、女絡みの失敗で指を詰めたことで魔球を投げるという助っ人投手役・銀次を演じた北大路欣也。演技云々というより、やたらとガタイがいいのが印象に残る。「うほっ」という感じ。また銀次を待つ女房・宮下順子もフェロモン全開。「一度やらせてくれ〜」と迫る菅原文太との絡みも楽しい。

愛すべき岡本喜八映画の到達点。

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