退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

テレビの“津波情報”に思う

日曜日、南米チリで発生した大地震で日本列島に押し寄せた津波に警報が出され、避難勧告を出した自治体も多く、たいへんな騒ぎだった。週明け、気象庁津波の予測を大幅に下回り、警報も長引いたことを謝罪していた。

当方、津波とは無縁なところに住んでいるいるので、ろくに警報を見ることもなかったが、週末に録画したテレビ番組をチェックしていると津波情報の表示に閉口した。画面にL字型のエリアでメッセージを表示するのはともかく、画面に大きく日本地図を表示して番組が台なしだ。津波情報など後で録画で観てもまったく無意味だ。

まあ放送局の社会的使命もあるだろうから、まったく津波情報を報じないわけにもいかないだろうが、朝から夜までこれでもかとテロップを表示する必要があるのだろうか。それほど重要であるというなら、いっそ通常番組を中止してずっと「津波情報特番」を放送するればよい。中途半端なのだ。

また地デジの場合、視聴者が津波情報を表示するかどうか選択できるようにできないものか。まったく津波情報に関係ない地域の人まで強制的に付き合わされるのは勘弁してほしい。

とくにBS12で放送された宙組「ザ・ショー・ストッパー」(宝塚ドリーミングシアター)を録画して観ていると、花總まりが踊っている素敵な場面で、“各地の潮位のテロップ”が流れたときは相当がっかりした。

ネットではアニヲタが“津波情報”に大激怒していたようだが、今回ばかりは彼らの気持ちがわかるような気がする。