退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020) / 中井貴一と佐々木蔵之介W主演の「嘘八百」シリーズ第2弾

DVDで映画『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020年、監督:武正晴)を鑑賞。主演は中井貴一佐々木蔵之介。見始めてから映画『嘘八百』(2018年)の続編だと気が付いて第1作から見るべきかと思ったが、そのまま見てみることにした。

嘘八百 京町ロワイヤル [DVD]

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  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: DVD

前作で贋物仕事から足を洗った古美術商・小池則夫(中井貴一)と陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)は、京都と堺で再出発をした。しかし、あるテレビ番組に過去を暴かれたて一転窮地に追い込まれる則夫。そんな彼の前に謎の和服美人・橘志野(広末涼子)が現れて、古田織部の幻の茶器《はたかけ》を騙し取られたと訴える。それを聞いた則夫は、志野を助けるべく佐輔を呼び寄せてふたりで贋物作戦を決行するが……。


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前作を見ていないと人物相関がわかりにくいところもあるが、まあなんとかなりそうな雰囲気で話は進んでいく。それほど細部に神経質にならなくてもいい緩い展開である。コンゲームにしてはベタな展開で先が見えるのは難点だが、このぐらいじゃないと観客がついていけないのかもしれない。まあまあ楽しめる。

本作を手に取ったのはジャケットのマドンナに目が止まったからだが、キャストを確認するまで広末涼子とはわからなった。女性は化けるなぁ。劇中では多彩な面を見せていて、昔からのファンはうれしいのではないか。冒頭の茶席はサマになっておらず「もっと茶道の稽古したがいいかも」と思ったが、開き直ってタバコをふかすシーンや、シンママとして母親の顔を見せるシーンなどはなかなかいい。

この「嘘八百」が今後シリーズ化がされるかわからないが、魅力的な脚本を用意した上で、素敵な女優をマドンナに配役すれば結構いけるのではないか。第3弾があればぜひ見てみたい。