また黄色い表紙に惹かれて手に取ってしまいました。タレントの中川翔子さんが「いじめ」についての思いを文章と漫画で綴った本です。テーマが「いじめ」なのでシリアスで重たい本には違いありませんが、漫画が挿入されてることもあり読みやすい本に仕上がっています。
この本の特徴は、中川さんがいじめで不登校になり、「死にたい」とまで思い詰めた経験を細かく綴っていることです。実体験に基づくメッセージにはとても説得力があります。
そのなかでとくに印象的だったのは、「十代の『暗黒時代』が自分を作った」と言い切っていることです(p.180)。この最終章では、いじめに苦しんだ中川さんが一歩踏み出し、「ミス週刊少年マガジン」に選ばれて、タレントとしての道を歩み始める様子が描かれています。成功したからこそ、言える言葉かもしれませんが、いじめで悩んでいる人に力を与える言葉でしょう。
この本を読んでふと思い出したのは、「しょこたんのヲ」というニコ生のインターネット放送のことdす。その番組のなかで、ジャージ姿で反復横跳びをする企画があって、うまくできずに泣き出すという場面が印象に残っています。もちろん番組の企画であり、いじめではないのですが、「この娘やばいかも……」と思ったことが記憶に残っています(遠い目)。
あれから7,8年経ったでしょうか。すっかり大物感ができた中川翔子さん。増してきた社会的影響力を活かして、過去に自身が経験した「いじめ」に対して、力強いメッセージを発しているのは立派です。
この本のメッセージが、ひとりでも多くのいじめで悩んでいる人に届いて、その人たちが救われることを祈るばかりです。