週末、ニコ生で配信された『快傑ライオン丸』(1972-73)の冒頭2話を見た。ピー・プロダクション製作の伝説の特撮時代劇。『仮面ライダー』のヒットを横目で見ての企画だったと思うが、いま見てもなかなか面白い。
飛騨山中に住む果心居士(徳大寺伸)は、自らが育てた獅子丸(潮哲也)、沙織(九条亜希子)、小助(梅地徳彦)の教え子3人に形見を託し、「大魔王ゴースン」を倒すように命じ、自らはゴースンの刺客により落命する。獅子丸は形見の太刀の力を用いて、「忍法獅子変化」で獅子面の剣士・ライオン丸に変身する力を得る。3人は居士の遺志を果たすため諸国を巡る旅にでる。
アクションも迫力がありなかなか見応えがあるが、いま見ると沙織のミニスカ着物のインパクトがすごい。太もも丸出しのきわどい衣装。子ども向け特撮番組だろうが、おっさん大喜びだ。いちいち悪役に捕まって縛られるのもスタッフの趣味が出ているのだろうか。
また小助を演じていた子役・梅地徳彦の演技にも注目したい。鈴木則文の「トラック野郎」にも出演している名子役であるが実にうまい。小助のおかでで3人組が引き締まってみえる。
さてライオン丸で印象に残っているのはライオン丸のライバルのタイガージョーであるが、ドラマ中盤に登場するキャラクターなので今回は見れなかったのは残念。Huluで全話配信してほしいものだ。