週末、アニマックスで「機動戦士ガンダム」劇場用3部作の一挙放送があった。無料放送。おそらく今月公開される『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』のプロモーションの一環だろう。
私はファーストガンダムのエッセンスはテレビシリーズにあると思っているので、劇場版はそれほど評価していないが、それでも改めて見るとなかなか面白い。公開当時、一世を風靡したのもうなずける。
劇場版は三部作の第一弾が1981年に公開され、それ以来何度も見た作品である。いまなおセリフをほとんど暗唱できるのも、我ながら不思議なものだと思いながら見ていた。
30年以上前の作品なのでエンドロールを見ていると、さすがに声優陣をはじめ故人が多い。とくにショックだったのは、主題歌を歌っていた、やしきたかじんさん、そして井上大輔さんの両人が鬼籍に入っていたことだ。
スタッフや出演者がこの世を去っても作品は残り続ける。すでに「機動戦士ガンダム」は古典の域に入っていると改めて感じた。
今回、80年代初頭に製作された劇場版「ファーストガンダム」と並んで『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の映像が流された。映像技術的には長足の進歩を遂げているが、だからと言って作品が面白いとは限らない。これは当たり前のことだが、ファンを引きつける作品とは何だろう、と漫然と考えてみた。