日本スポーツ振興センター(JSC)は12月14日、新国立競技場の建設について「技術提案書」2案を公表しました。
▲産経新聞(2015年12月15日付)
先日、上杉隆『悪いのは誰だ! 新国立競技場』(扶桑社新書)を読み終えて、女性建築家ザハ・ハディド氏の案白紙撤回された後の建設計画はどうなっているだろうと思っていましたが、ようやくデザイン案が公表されました。ボリュームのある「技術提案書」も公開されています。
しかし最初から二択というのはどうなんでしょう。学食か社員食堂じゃあるまいし、A定食かB定食かぐらいノリですね。今日昼食をとった某職員食堂でも定食の種類はもっとありました。二択とは言えネットでは自称専門家たちが2案の優劣をめぐって熱い論争を戦わせているので、ガス抜きにはなっているようです。
ただし公開された2案のどちらも木を取り入れた「杜のスタジアム」がコンセプトで面白みがありません。もう一度、国際コンペをやる日程の余裕はないところまで追い詰められているのでしょうか。もっと他のデザイン案を見てみたいところです。
こう言うと身も蓋もありませんが、個人的にはあの場所には何も建てないで公園として整備してほしいです。スポーツなどは郊外にある既存の施設を使えば十分です。まあ東京五輪のメイン会場が都外にあっては格好がつかないでしょうが、せめて神宮外苑の雰囲気を壊さないスタジアムになることを祈るのみです。
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