新文芸坐の「ニッポン大作映画の秘かな愉しみ」というオールナイト企画を観てきた。上映作品は次の3作品。
- 幻の湖(1982年、橋本忍)
- 北京原人 Who are you?(1997年、佐藤純彌)
- さよならジュピター(1984年、橋本幸治)
まず「幻の湖」はこういった企画には欠かせないあまりにも有名なカルト映画。「砂の器」「八甲田山」に続く橋本忍プロの第3作にして、東宝創立50周年記念映画。巨匠・橋本忍が脚本だけでなく、製作・監督も担当している。まあ、まじめに作っているだけに、いろいろな意味で常識を超越している。ソフト化されているが、映画館でみんなで笑いながらみると楽しい。また今回見て南條玲子はいい女だとあらためて思った。
次の「北京原人 Who are you?」は映画としてはみるべきものはないが、片岡礼子の抜擢だけは評価できる。美しいヌードを披露しています。女優は「芸術なら脱ぎます」とよくいうが、この作品ほど脱ぐことに必然性のない映画もないだろう。インパクトだけは一級品だ。
最後の「さよならジュピター」は初見。小松左京の原作はSFとしては悪くないが、当時の技術では思ったような映像にならなかったように思える。現代の技術でリメイクしたら観てみたい。無重力状態でのセックスシーンはちょっとおもしろい。あと昔の東宝特撮映画みたいに外国人のセリフを日本語で吹き替えるのはやめてほしかった。すべて英語劇で日本語字幕にしてほしい。
いずれの作品もソフト化されているのが驚き。少し前までは本当に「幻」だった作品もあったのに…。
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