先日、ポレポレ東中野で「旅路」(1955年、稲垣浩)を見る。自伝刊行記念の回顧上映「女優 岡田茉莉子」という企画の一本。

- 作者: 岡田茉莉子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
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岡田茉莉子は、縄張り争いで殺された渡世人の女房・おたかを演じている。旅がらすの直次郎(池部良)は、渡世の義理でおたかと息子を実家まで送り届けることになり、道中をともにするという話。岡田茉莉子と池部良のふたりは、まさに美年美女で華があり、銀幕スターの貫禄十分。
ストーリーは、このまえ観た「沓掛時次郎」に似ているが、本作では、池部が岡田の夫の敵(かたき)ではないところがちがう。こちらの方がしっくりくる。また、ラストで直次郎が母子の幸せそうな様子を見て、何も言わずに立ち去るところもいい。