退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『非行少女ヨーコ』(1966)

シネマヴェーラ渋谷の「緑魔子特集」で、「非行少女ヨーコ」(1966年,降旗康男)を鑑賞する。降旗康男の監督第1作。緑魔子の夫である石橋蓮司も出演。

非行少女ヨーコ [DVD]

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モードジャズにのせた、スタイリッシュなモノクロ映画。こういった作風が流行していたのだろうか他の作品でも見たことあるような…。緑魔子は主人公の家出娘ヨーコ。

新宿の繁華街で知り合った仲間たちと、ジャズに酔いしれ睡眠薬に身をまかせる退廃的な青春を送る。そのうち仲間のひとり・ジロウといっしょに見た映画に出てきた、強烈な太陽が照りつける南フランスの海岸・サントロペにふたりで憧れる。紆余曲折ののち不良仲間は解散して、ヨーコは一人ぼっちになるが、ジロウが実家から持ってきた金でフランスに渡航することになり貨物船に乗り込む。

まあフランスを行ってどうなるのかという気もするが、まあ洒落た映像は新鮮だし、若き日の緑魔子の小悪魔ぶりもかわいい。ちなみに二人が目指すサントロペの位置はこちら