『文學界』2009年1月号に、『日本語はすでに亡びている』を上梓した水村美苗のインタビューが載っていた。聞き手は、翻訳家・鴻巣友季子。
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先般『日本語はすでに亡びている』を読んだが、その本を読んで何かを感じた人は、このインタビュー記事で水村氏の思うところを再認識できるだろう。
英語教育についても、会話ができるという<現地語>のレベルにとどまるのではなく、構文がわかり単語を増やし、「読む力」を養うことが重要だと説く。
また日本語教育にもっと力を入れるべきだともいう。英語で世界に発信できる人材の育成は大事だが、それは「日本語をきちんと読んできた人間でありながら」という意味である。英語をもっとやるというだけでは、日本がが<現地語>化してしまうと警鐘を鳴らす。
まあ個人的には、日本語なんぞ本当に護るべきのものなのかという気分になることもあるが。
余談。最近の『文學界』の表紙は、動物がちょっと怖い…。