退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)

「傑作アニメセレクションVol.2」という企画で近くのシネコンで鑑賞。

いまや押すに押されぬ巨匠・宮崎駿監督の映画デビュー作。1979年制作。もはやアニメーションの教科書ともいえる作品。

とくに序盤のカーチェースがすばらしいし、時計台のなかの一騎打ちも必見だ。しかし、ルパンシリーズのなかで、ルパンらしくない作品ともいえる。ルパンが、ただの「優しい人」になっているのは面白くない。やはり女や金にがめつくなければ.…。それにクラリスより、峰不二子の方がイイだろうに…。

劇中、ルパンが伯爵に向い「ロリコン伯爵」と叫ぶシーンがある。これは、そっくりそのまま監督に返して、「このロリコン監督め」と言いたいところだ。ロリコン全開の作品となっていて、ルパンとしては異色である。

この映画を観るしばらく前に、アニメ「未来少年コナン」を通して見たが、2つの作品はよく似ている。キャラクタについては、ルパンがコナン、クラリス姫がラナ、伯爵がレプカに当てはめることができるし、カリオストロ城の造形は三角塔に似ている。誰も何も言わなかったのだろうか。

ルパン三世 - カリオストロの城 [DVD]

ルパン三世 - カリオストロの城 [DVD]