退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

新米の季節

先日、米びつが空になったので、遅ればせながら買い置きしてあった新米を開封して食べてみた。石川県産のコシヒカリ。新米の味の違いが分かるほど舌は肥えていないが、心持ち美味しくなった気がする。

米の袋には「20年産」と元号で印刷されているが、精米年月日は西暦表記である。いい加減、実務で元号を使うのは止めたらいいと思うのだが。

ところで米といえば、「起きて半畳 寝て一畳 天下取っても 二合半」という言葉がある。出所は明らかではないが、大意は、どんなに立派な家に住んでみても人間ひとりが占拠する場所は、せいぜい半畳から一畳、1日に食する米は二合半程度ということだろう。衣・食・住の生活で、無駄を省き私慾を排除するという禅の極意に通ずるのかもしれない。「足るを知る」ということか。好きな言葉である。

それにしても、二合半とは多すぎないかと新米を炊きながら思った。