毎日新聞(7月20日付)に「WaiWai騒動」についての経過報告(これは謝罪告知なのか？)が3面にわたり掲載されていた。毎日新聞なんて購読しているわけもないから、図書館に行ったついでに閲覧してきた。
この騒動は、毎日新聞の英字版ウェブサイト"Mainichi Daily News"の"WaiWai"というコーナーで非常識な記事を掲載し続けていたことが、ネットを中心に「祭り」になったとういうものだ。
この報告を読んでの感想は、「これでいいの？」というもので、失望を禁じえない。まず問題が何であったかを十分に説明していない。せめていくつかの変態記事を提示して、このような不適切な記事を発信していました、と経過報告すべきだろう。この報告の読者がどのくらい非常識な記事をウェブサイトに載せていたのかがわからない。しかも過去記事は読めないようにして、記事を引用しているウェブサイトにも削除依頼しているというから呆れる。証拠隠滅すればいいと思っているか、しかもインターネットでそれが可能と考えているところが御しがたい。
さらに、この報告の通常が新聞記事のようなレイアウトで掲載されていることが、内容を一層わかりにくくしている。論理構造を明確にした文章で、経過報告、改善計画などを順序立て手示すべきであろう。第3者の意見に紙面に大きく割いているのも納得しにくい。自社の意見をもっと明確に打ち出してほしいものだ。
まあ新しいメディアに対応できない既存のメディアが衰退していくのを見るのもいいかもしれない。「大新聞」といわれる全国紙であれば、なお興がのるというものだ。
