退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

エイリアン展@未来館


先日、日本科学未来館で「エイリアン展」を観てきた。入場後すぐに遭遇する、映画「エイリアン」(監督:リドリー・スコット)に登場するクリエーチャの模型に惹かれる。結構でかいな…。次に、ボーグの有名なフレーズ”Resistance is futile.”「抵抗は無意味だ」を取り上げた展示が目に留まる。さらに、オーソン・ウェルズによるラジオドラマ「宇宙戦争」(The War of the Worlds)を聞くことができるコーナーもあり、なかなか凝っている。さてはこの企画は、羊の皮をかぶった(意味不明)SF大会なのかと思っていたら、順路の後半は深海や宇宙に関連するリアルな科学的知見を基礎とした展示となり、教育に配慮した構成であるのは、やはりこの施設の出自によるものだろうか。

まだ少し時間があったので、常設展示もざっと見て回った。なかなか面白い。特に顕微鏡で動作を観察できるマイクロマシンや、ビットを表現するボールが轟音を発してレール上を移動するインターネットの物理モデルの展示が印象に残った。また各コーナーには、説明をしてくれるボランティアが配置されているのも好印象だった。

未来館自体は再度訪問して時間をかけて見てみたいと思ったが、立地に難点あるのが残念。アクセスが悪い。今回は都バスを利用したが結構疲れた。鉄道を整備してほしいところ。まあそもそも、あの周辺はあまりに人工的で無機質なので街が好きになれないので、なにかのついでに訪れることも少ないのだが。伝統ある街並みは、たとえ猥雑としていてもひとつの財産であると、お台場や幕張に行くと感じる。