読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『アイアムアヒーロー』(2016) / よくできた国産ゾンビ映画

映画

早稲田松竹で映画『アイアムアヒーロー』(2016年、監督:佐藤信介)を鑑賞。花沢健吾の同名コミックの映画化。主演は大泉洋。R!5+指定。

映画のなかでは感染者は「ZQN(ズキュン)」と呼ばれているが、いわゆるゾンビ映画に分類できる作品。実はちょっと苦手な分野だが成り行きで見に行った。

謎の感染症により平凡な日常が崩壊していく様子が描かれる。主人公・鈴木英雄(大泉洋)のさえない漫画家としての日常がしっかり描かれているのは美点。

さえないと言いながらも、てっこ(片瀬那奈)と同棲しているとはうらやましい。と、思ったが二人の関係は悪化していて、英雄は部屋から追い出されてしまう。もう少し二人の関係を丁寧に追ってほしかったが、映画の尺を考えると仕方ないのかも……。

その後パンデミックが発生し、英雄は早狩比呂美(有村架純)と出会い二人でアウトレットモールにたどり着く。ここを舞台にしたZQNたちとの死闘が最大の見どころ。日本でもここまでスプラッターを撮れるのかと感心した。テレビで放映できるのか心配になる。

とくになかなか使用されずヤキモキしていていたクレイ用ライフルがついに火を噴き、ZQNたちを撃ちまくるシーンは圧巻である。今回見に行くことを決めたのは原作コミックは未読だが、表紙で英雄がライフルを持っているポーズに惹かれたからだ。ライフルを使ったアクションシーンは大満足だった。

アイアムアヒーロー(1) (ビッグコミックス)

とは言うものの、ゾンビ映画がそれほど思い入れのないこともありパニック映画としては不満もある。

まず感染症についての情報がまるでないこと。「半感染」した比呂美が解明のカギになることは示唆されるが、いったい何が起こっているのかさっぱり分からない。劇中、ヘリコプターや軍用機が大挙飛んでいるシーンがあったが、政府は何をやっているのだろう。続編に持ち越しということだろうか。

もうひとつの不満は有村架純。ヒロインかと思いきや、後半はぐったりしていてほとんど出番なし。せっかく有村架純をキャスティングしているのに脚本は何やってんだよ! と思ったが、そういうストーリーだから仕方ないね。続編に期待です。

f:id:goldensnail:20160904091829j:plain