読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

朝ドラ「ゲゲゲの女房」をHuluで見ました

Hulu ドラマ

昨年の水木しげるの死去に伴いHuluで朝ドラ「ゲゲゲの女房」が再配信されていたので、年末年始を利用して見てみました。

このドラマは、2010年度上半期にNHK連続テレビ小説として放送され、放送時間が朝8時開始に変更されるなど朝ドラの画期となった作品です。NHKの朝ドラは玉石混交ですが、このドラマは近年では出色の出来です

原案は、漫画家・水木しげるの妻・武良布枝の自伝『ゲゲゲの女房』。ドラマもヒロインの妻・布美枝の視点で展開します。村井茂(ペンネーム:水木しげる)や家族をを支えていき、ついに茂が漫画家として大成する過程を高度成長期の日本に重ねて描かれます。

面白いのは、極貧生活のなかでも漫画を描き続けて、商業誌で「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの作品が人気作品となり、ついにアニメ化され一大ブームを巻き起こすサクセス・ストーリーの時期です。成功するのは分かっていますが、プロダクションを立ち上げ、家を改築して生活が豊かになったいく様子はやはり楽しい。日本が上り坂だった時期とも重なります。

キャストに目を向けるとヒロインの布美枝を演じた松下奈緒が適役。オーディションなしで配役されたそうですが、このキャスティングは先見の明があったというべきでしょう。長身フェチの皆さんも歓喜すること疑いなし。そして夫の茂は向井理が演じています。イケメンすぎるので美男美女の夫婦ではツマラナイなあと思いましたが、一途にペンを走らせる鬼気迫る演技ははなかなかです。

このドラマでは水木しげるの作品は実名で登場しますが、出版社や雑誌名などの他の固有名詞は架空なのは気になりましたが、いろいろと権利関係があるのでしょう。自分で実在の名称と対応付けてみるのも面白いでしょう。

ちなみに「ゲゲゲの女房」は、2010年に鈴木卓爾監督で映画化されていますが、朝ドラの映画化ではありません。映画版では、吹石一恵宮藤官九郎が夫婦を演じていて、これはちょっとちがうなあと思った記憶があります。見比べてみるのも一興でしょう。

ゲゲゲの女房―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)