退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

SAPIO短期集中連載「NTTの蹉跌」

SAPIO 2008年6/11号から「NTTの蹉跌」と題する短期集中連載が始まった。NTTグループが日本の通信業界に及ぼしてきた弊害を明らかにしようとする試みである。

初回は、グループの優等生であるNTTドコモを取り上げている。「販売奨励金」「独自方式(PDC)」を、NTTドコモの独占体制がもたらした悪と断じ、結果として消費者は高い通信費を負担し、日本の端末メーカーの国際競争力をも危機に陥れていると結論づけている。

SAPIO (サピオ) 2008年 6/11号 [雑誌]

SAPIO (サピオ) 2008年 6/11号 [雑誌]

最近ではMNPが導入され、国際規格の3Gが普及するなど、「ケータイ開国」とも言われるほど状況は好転しつつある。NTTドコモのシェアが50パーセントを切ったと最近報じられたのも、その象徴といえるかもしれない。最終的には諸外国並みにSIMロック解除が実現されるように、行政からの圧力に期待したい。

個人的に最もNTTへの不満が募ったのは、引越し先でADSLが使えなかった時である。時代は既にブロードバンド時代だったのが、「回線が光収容されているから」というのが、その理由だった。とは言ってもその光回線を活用したサービスが提供されているわけでもなく、結局過去の遺物であるISDNでガマンすることになった。しばらくして、他のキャリアによるVDSLを利用したインターネット接続サービスが利用可能になったので、さっそく加入して、やっとブロードバンドの仲間入りができた。次いで固定電話もIP電話に変更して、NTTとは完全に「さようなら」することになった。すっきりした。

竹中懇では、NTTの経営形態について「2010年の時点で検討を行う」としている。分割後も持ち株会社によりグループ経営を続けている巨人は既に旧来の役割を終えている。公正な競争を促進するためにも解体すべきだろう。情報通信審議会の今後の動向を注視したい。