退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

谷山浩子のアルバム『浩子の宅録』を聞いてみた

谷山浩子の最新アルバム。タイトルの通り、谷山浩子のプライベート・ホーム・レコーディングアルバムであり、DTMを独習してひとりで作ったアルバムとのこと。

そこはかとなく手作り感はあるが、紛れもなく「谷山浩子の世界」が体現されていて安心した。収録曲のなかでは「水晶散歩」が好きだ。

谷山さんは昔からパソコンなどを使いこなしていたことを思うと、DTMを独習したと聞いてもあまり驚かなかった。こう言っちゃなんだがプロのミュージシャンだし、ヤマハの手厚いサポートもあるだろし……。それにしても、このクオリティはすごい。いずれ「浩子のDTM奮戦記」のようなエッセイも期待したい。

私はこのアルバムをSpotifyで聞いた。ついに谷山さんも音楽配信サイトを利用するにようになったかと思ったが、執筆時点でアップされているのは、本アルバムと『花さかニャンコ』だけ。昔のアルバムもSpotifyで聞きたいものだ。

少し前まで郷ひろみの楽曲が音楽配信サイトにないのが不思議だったが、いつのまにか入手困難なレアなアルバムまで配信されるようになり嬉しく思ったものだ。

もはやSpotifyにない音楽は、世の中に存在しないことと同義である。これはちょっと盛ったかもしれないが、最近の音楽シーンを見るとあながち誇張とも言えなくなってきた。