退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

15年ぶりぐらいに都電荒川線に乗った

少し前になるが荒川方面に用事があったので、15年ぶりぐらいに都電荒川線に乗ってみた。いつからか「東京さくらトラム」というキラキラネームがついていたのは知っていたが、「東京さくらトラム都電荒川線)」のように表記されていた。

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乗車したのはいずれも新しくてキレイな車両だった。久しぶりに乗ったこともあるが、味があってなかなか楽しい乗車体験だった。しかし観光気分ならばいいのだが、日常の足としては不満が大きい。とにかくスピードが遅いし、乗車定員も少ない。ときどき訳も分からず停車するのもイラッとした。

また区間は短いとはいえ、自動車道路と重なる併用軌道区間における交通効率の問題も抱えている。都電荒川線が都電のなかで唯一残っているのは、この併用軌道区間が短く、ほとんどが専用軌道だったことも理由だったようだが……。

帰路は王子駅で、都電荒川線から比較的新しいメトロ南北線に乗り換えた。別時代からワープしたような気分になった。近代的なメトロ南北線王子駅を見ると、これは都電は廃止されても仕方ないなあとしみじみと思った。

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