退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ベレジーナ』(1999) / スイス政財界を風刺したブラック・コメディ

シネマヴェーラ渋谷の《開館10周年記念特集II シネマヴェーラ渋谷と愉快な仲間たち》の【柄本佑セレクション】で映画『ベレジーナ』(1999年、監督;ダニエル・シュミット)を鑑賞。ドイツ語劇。原題は Beresina oder Die letzten Tage der Schweiz といい、「ベレジーナまたはスイス最後の日」ぐらいだろうか。

ロシアからやってきたイリーナ(エレナ・パノーヴァ)は、市民権を餌に高級娼婦に仕立て上げられて政財界の要人を相手に変態プライに興じる。それでも市民権は得られず国外退去の処分を受ける。そして、イリーナが不用意に退役将軍の帽子にあった暗号を使ったためクーデターが起こり、なぜかイリーナは新政府で女王に祭り上げられる、という話。


Beresina (or The Last Days of Switzerland) - Trailer

風刺映画なのでスイスの政治状況や言葉に通じていないと真の価値はわからないのだろうが、エレナ・パノーヴァを愛でる映画ということでいいだろう。もっとも変態プレイなら日本の方が進んでいるなぁと思った次第。

またイリーナがロシア人という設定なので、彼女のドイツ語はそれほど難しくない(と思われる)ので字幕付きのDVDがあればドイツ語の勉強になるかもしれない。

【映画チラシ】ベレジーナ ダニエル・シュミット [映画チラシ]