東芝が、VERDIA RD-X9を発表した(ニュースリリース)。東芝製DVDレコーダーのフラグシップである。地デジ放送移行のXデーまで2年を切り、そろそろ家のDVDレコーダーの買い換えが気になるところだ。
TOSHIBA VARDIA 地上・BS・110度CSデジタルチューナー搭載ハイビジョンレコーダー HDD 2TB RD-X9
- 出版社/メーカー: 東芝
- 発売日: 2009/09/04
- メディア: エレクトロニクス
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本機種はブルーレイディスク(BD)を搭載していないが、それで構わないのかというのが重要なポイントだ。現在、東芝の地アナ対応のDVDレコーダーを使っていて、かなり満足しているので、そのまま東芝の新機種に買い替えてもいいと思っていたのだが、東芝が次世代DVD規格に破れて以来、今後の戦略が気になって様子見だった。そんな東芝も、ようやくBD市場への参入を表明して、一応区切りがついたと見てよさそうだ。
東芝の対応と同時に、BDが世間でどれだけ普及するかも注視していた。いまのところ周りをみると一部の好事家(平たく言えばアニヲタ)を中心にソフトが流通しているだけで、レンタルショップでも品揃えが少なくて話にならないようだ。お気に入りの映画をBDでコレクションするのもいいとは思うが、AV機器やソフトにお金を投じる余裕があるなら、なるべく多くの映画をスクリーンで観たいというのが今の心境だ。
したがって、もっぱら録画した番組を見ては消すと使い方が主で、時々パッケージソフトを楽しむという程度の利用形態では、BDドライブが必須ということはなさそうだ。そもそも、将来的にはパッケージでソフトを配布する形態は、ネット配信へ移行するという予想もある。音楽業界のCD販売の状況を見れば、あながちありえない話でない。そうなれば、ドライブの種類はもはや問題ではない。そこで、BDを搭載していないRD-X9も有力な買い替え候補だ。
続いて、RD-X9の特徴を見ていくが、やはり外付けUSBハードディスク対応が目立つ。内蔵ハードディスクの容量が2TBなので、上述の利用形態では、ほとんど無限に近い大容量なので、外付けハードディスクが追加する必要はないように思うが、内蔵ハードディスクのバックアップと見做せば可能性があるかもしれない。
ところが、「USBハードディスクを使用する際は、登録が必要です。新たに登録するとハードディスクに保存されている内容はすべて消去されます」とのこと。つまり本体故障により基板交換などになった場合、外付けハードディスクの内容が失われるということだろうか。著作権保護から理解できないことはない仕様だが、利用者にとってはとても不便だし、バックアップとして外付けハードディスクを増設する意味はなさそうだ。なんらかのメーカーの対応がほしいところだ。
そのほかに注目したいのは、旧モデルでも対応したようだが、DTCP-IP規格に対応している点だ。ハードディスクに録画したハイビジョンコンテンツを、LAN経由で他の部屋にあるパソコンで視聴することもできそうだ。これは、TSモードのみ対応となるが興味があるところ。例によって、パソコン環境のハードルが高いのは難点ではあるが、レコーダーの移行時に利用したい機能である。
まあRD-X10が、初のBD対応VERDIAとしてリリースされた後に、本機種を底値で買うというのがよさそうだ。ちと気が早いか。それまで、現在稼働中のレコーダーが健在でありますように。