退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『週刊ダイヤモンド』2008年5月24日号: 特集「裁判がオカシイ!」

企業買収防衛策、知財高裁などのシリアスな話題のほかに、「裁判官座談会」「爆笑・裁判官の非常識お言葉集」といった軽いノリの記事もあり愉しく読める。

また2009年5月にスタートする裁判員制度に関する記事も興味深い。制度の概要を伝えるとともに問題点を指摘している。そのなかで、裁判員の辞退が認められる事由について述べている。辞退できる基準があいまいであるとし、裁判員をパスできる職業と、できない職業を挙げているが、おもしろいので書き写しておく。あくまでも推定で実際はケースごとに判断されるようだ。曖昧なのだ。

  • 辞退可能
    • 新規開店のファミレス店長
    • 救急病院の医者
    • 決算期の経理担当者
    • 台風に見舞われたリンゴ農家
    • 人手不足のコンビニ店長
    • 受験生の子どもを持つ教育ママ
    • ナンバーワン キャバクラ嬢
    • 就職活動中の学生
  • 辞退不可
    • ケガをしている人
    • ノルマ未達の生保レディ
    • 村祭りの太鼓たたきの若い衆
    • 急に呼び出された営業マン

法律上、裁判員になることは国民の義務であり、原則とした辞退できない。正当な理由もなく、裁判員候補者となったのに裁判所に行かなかった場合に、10万円以下の罰金に処せられることがある。そもそもこの制度自体が憲法違反のような気がするが、決着はついたのだろうか。そのうち忌避マニュアルが出回るだろうけど、これは何のため制度なのやら。