退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

量子コンピューターがそろそろ来そう

日経コンピュータ』(2014年4月17日号)の特集「驚愕の量子コンピュータ」を面白く読んだ。メインはD-Wave System社の量子コンピューターを扱った記事で、量子ビットを用いて量子アニーリングを効率的に行うための実験装置で、従来のコンピューターでは計算量が大きくて解けないような「組合せ最適化」の問題を解くことできるという。

この量子コンピューターを、最近話題になっているビッグデータに適用することで、社会に大きなインパクトを与える可能性がある。『日経コンピュータ』はIT業界の実務家に向けた雑誌であり、研究者向けというわけではない。このような雑誌に特集されるのは、いよいよ量子コンピューターが実用化段階に入ってきたということだろう。

日経コンピュータ』の特集のなかでは基礎技術は日本で生まれたとあったが、その成果はまた海外に持って行かれそうだ。日本は相変わらずだなあと思った次第。

この特集を読んで、米TIME誌に量子コンピューターの関するカバーストーリーがあったののを思い出した。改めて取り出して読んでみた。こちらは一般誌なのでざっくりした内容だが、「シュレディンガーの猫」など量子力学の初歩にも触れていて読み物としておもしろい。

Time Asia February 17, 2014 (単号)

Time Asia February 17, 2014 (単号)

脱線するが「量子」と言えば学生時代、量子力学の講義を取って単位をお情けでもらったことがある。細かい議論はすっかり忘れてしまったが、教授のことは妙に覚えている。風呂敷に資料を包んで登場するちょっと変わった先生だった。Schrödingerのウムラウトの発音はこうだととか、学会で訪れたモスクワの地下鉄はすごかったとか、脱線したときの話だけが記憶に残っている。そういえば、原発設計にも携わっていたらしく「私の計算では原発の壁はもう少し厚くするべきだと主張したが採用されなかった」とも言ってたなぁ。遠い昔の話だ。

Time Asia February 17, 2014 (単号)