Apple万歳を基本路線とする本なので、iPhoneの評価は多少割り引いて読まなければならない。だが、この製品の魅力は十分に伝わってくるし、これを開発・事業展開したAppleの企業風土について詳しく述べられていて興味深く読んだ。
このデバイスは日本でもリリースされるだろうが、日本市場で受け入れられるかという点には興味がある。個人的にはFeliCaはやっぱり欲しいな…。また料金面でも、米国での利用料(月額$59.99から)をみると、ちょっと躊躇するかもしれない。Appleへの上納金を含む料金設定となるはずだが、MVNO方式で事業を展開するのだろうか。
あと日本企業がなぜ魅力的な製品を作れないのかという問題点についても言及している。コンシューマ向け製品に関しては、旧来の保守的なシステムを変えないと世界市場で伍していくのは難しいだろうなと思った。ただ携帯電話については既に大きく後塵を拝しているので、追いつくのは無理だろうな。
- 作者: 林信行
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: 単行本
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(おまけ)シンガポールのブログギャルによるレビューが話題になっている。まずスタイラスを探すところが面白い。しかも指の爪が長いためにMultiTouchが使いこなせず酷評になっている。Pinchができれば見直すと思うが、あの爪だとムリ。そういえば、池澤春菜もMacFan誌でのレビューで同じこと言ったな。女性層にそっぽを向かれるとマーケット的にもツライかもしれない。