ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショーで「処女受胎」(1966年、島耕二)を観た。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 若尾文子」のなかの一本。黒岩重吾の同名小説の映画化。初見。
冒頭、映像が悪いなあと思っていたが、油絵のキャンバス風の映像効果による演出だった。まあ、ざっくり次のような話です。
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 1983/08/16
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文子タンはブルジョア女流画家。創作のスランプを乗り越えるため、唐突に「私だけの子どもがほしい」と無茶を言い出し、産婦人科教授(若山弦蔵)に相談する。モラルに反すると固辞するが、結局押し切られ人工授精の施術を行う(いいのかよ!)。一発必中でめだたく懐妊。狂喜した文子タンは、「妊娠した」と言いまわるが、何人もの男性に「俺の子か?」と問われる。タイトルが“処女”とあるが、何人もの男と関係を持っていたしたたかな女性であることが暗示される。
その後、行き違いもあり精子を提供した医学生(伊藤孝雄)に乱暴されて、あっさり流産。処置をした教授は「これも神の摂理」とコメントする(オイオイ!)。それでもこの経験を糧としてスランプを見事に脱し、新しい作風で「処女受胎」を描き上がて世間の賞賛を得る。文子タンは、これまでも数々の男を肥やしにしてきた魔性の女だったとさ。めでたしめでたし。