退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

池上彰『日本がもし100人の村だったら』

日本がもし100人の村だったら

日本がもし100人の村だったら

統計データを通していまの日本の姿を描き、併せて日本の将来像を模索しようとする本です。日本が抱える問題点を要領よく俯瞰することができる良書です。薄い本なのですぐに読み終えることができます。

概して所得再分配をさらに進めて福祉の充実を目指すという姿勢を感じます。この本の作成中に民主党による政権交代があったそうですが、巻末の対談には民主党への期待が強くにじんでいます。現在の民主党の停滞というか体たらくを見て、筆者は何を思っているでしょう。