角川シネマ新宿で、「ブッシュ」(2008年, オリヴァー・ストーン)を観る。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2009/09/11
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アメリカ第43代大統領のジョージ・W・ブッシュの人物像をひたすら描くことで、一個人としてのブッシュの浮き彫りにしようとしているとも思えるが、畢竟、彼は矮小化され貶められている。
映画で大統領の功罪が直接言及することはなく淡々と時系列に沿って進んでいくが、米国人から見れば、ブッシュ大統領の評価は既に散々なので、ことさらに批判する必要もなかったということか。そんな大統領を選出してしまった国民へ自戒を促していると受け取れなくもない。まあ、翻って日本の政治状況も相当に酷いが…。
ただ映画としての娯楽性というか醍醐味は乏しく、過去のオリヴァー・ストーン監督の作品を思い起すと期待はずれの感は否めない。
それにしても、閣僚たちがソックリなのには驚く。ハリウッド俳優の層の厚さを感じさせられる。特に、ドナルド・ラムズフェルド国防長官とディック・チェイニー副大統領は似すぎていて怖いくらい。