退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】石田ゆり子『Lily ――日々のカケラ――』(文藝春秋、2018年)

女優・石田ゆり子のフォトエッセイ。ずっと追いかけているわけではないが、最近観たテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で見かけたので、ふと気になって手を取ってみた。タイトルも上手い。

Lily ――日々のカケラ――

Lily ――日々のカケラ――

最近、歳に似合わぬフワフワした感じが注目を集めているそうだ。しかしこの本からは、そうしたイメージとは異なり、芯の強さが感じられる。個人事務所の社長だというから、歳相当とも言えるのだろうが。また書くことが好きだとあったが、エッセイも独特のスタイルで魅力的だ。

写真のなかでは、13歳の頃の当時住んでいてた台湾の家で撮影した写真がすごくよい(p.120)。兄が撮った写真だという。相当のお嬢さんだったのだろう。他にも芸能界に入る前の写真が載っていたが、これはスカウトされますね。

その後、全日空の沖縄キャンペーンガールに選ばれて、結構エグい水着を着せられた写真も残っているが、さすがにそれは載っていない。当時、この娘はだまされてるのではないか、どうなっちゃうんだろうと勝手に思っていたが、ここまで芸能界で大成するとは思いませんでした。恐れ入りました。

他には、声優として出演していた『もののけ姫』のエピソードも興味深い。宮崎駿監督からの色紙も必見(p.93)。

彼女は年を取ることに対してポジティブで、「いまの自分が好き」と語っていることもよい。私もいい歳だが、なかなかそう思えないこと多い。女性ならなおさらだろうが、見習いたいものだ。

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最後にQ&Aで好きな映画3本を紹介していた。映画好きとしてメモしておきたい。この並びを見ると、なんとなく人柄がわかるような気もする。

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