退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『懲役太郎 まむしの兄弟』(1971) / 「まむしの兄弟」シリース第1作

新文芸坐の《緊急上映 追悼・川地民夫》で映画『懲役太郎 まむしの兄弟』(1971年、監督:中島貞夫)を鑑賞する。菅原文太川地民夫の主演で全9作つくられた「まもしの兄弟」シリーズの第1作。東映映画。

懲役太郎 まむしの兄弟 [DVD]

懲役太郎 まむしの兄弟 [DVD]

やくざ映画にコメディ要素をふんだんに取り入れたバディ・ムービー。神戸を舞台にゴロ政(菅原文太)と不死身の勝(川地民夫)のチンピラ・コンビが大暴れする痛快娯楽作。東映映画らしい。

日活で二枚目で売っていた川地民夫が、本作では軽妙な芝居を見せ役者のとしての幅の広さを見せている。菅原の演技はやや硬いように思えるが、川地はノリノリで演じている。追悼にふさわしい一本である。

分かりやすいストーリーがテンポよく展開して楽しく見れる。ヤクザ映画としては叙情的な作品。屋台をひく孤児の少女との人情話を絡めている。コメディで笑い、人情話に泣くという一粒で二度美味しい映画に仕上がっている。

また主演二人のほかでは、やくざ組織の最高幹部を演じた安藤昇の迫力がすごい。やはりホンモノに勝てないと思わせる。一見の価値あり。

f:id:goldensnail:20180314100042j:plain