退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

難関・有名大「高校別」現役進学者数を見て思ったこと

週刊誌『サンデー毎日』をパラパラ見ていて「難関・有名大「高校別」現役進学者数」というデータを見つけた。東日本と西日本の2週にわたり掲載されている。毎年受験シーズンがおわると、高校別の「合格者数」というデータが掲載されるが、今回のデータは「現役進学者数」なのだミソである。

複数の大学に合格しても実際に進学するのは1校であり、「合格者」より「進学者」の方が受験生の動向を正確に捉えることができるのかもしれない。また私立大の合格者数と進学者数が高校別にわかるのが興味深い。

このデータを見ると、地方の受験生の国公立志向・地元志向がますます強まっていることが伺える。以前から地方の人たちの国立大信仰が強いことは知られているが予想以上である。私の出身県・出身校の進学実績をみても都市部の有力私大の合格しても実際の進学者数は極めて少ない。自分の出身校のデータをチェックしてみるといいだろう。

私は高校まで地方で過ごし大学進学で上京したが、私だけでなくクラスでも東京志向が強かったよう記憶している。「とりあえず東京だな」という雰囲気がたしかにあった。また大学でもさまざまな地方出身者の面白いヤツがいたし、不思議と地方出身者同士は馬が合うという経験もした。

地方からの東京の大学への進学者が少ないということは、裏返せば東京の大学がローカル化しているということであり、周りが首都圏出身者の自宅生ばかりということだ。東京の大学の魅力は、いろいろなヤツが全国から集まる多様性であり、地方出身者の部屋に集まってグダグダ過ごすというモラトリアム感だったように思う。

東京の大学のローカル化の原因は定かではないが、地方出身者が簡単に上京できないほど地方経済が疲弊していることも一因であろう。それだけ日本が中流層が貧しくなったのかもしれない。

その反面、さまざまな分野で東京一極集中が進んでいるという指摘もある。あまり健全な姿ではないだろう。寮を整備するなど地方出身者が上京して進学するコストを軽減するような支援策があってもいいように思う。