退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】佐藤好彦『ビジネス教養としてのデザイン』(2015年、インプレス)

ビジネスパーソンのためのデザインリテラシー入門書。資料作成するとき、内容はもちろんのことデザインの良し悪しが重要だと感じているものの、「オレはセンスがないから……」と諦めている人にぴったりの本です。

帯には「PowerPointのスライドもWordの資料もデザインリテラシーを身につければ、誰でも思い通りに作れるようになる!」とあるが、それほど甘くはありません。とは言うものの少なくともデザインにも体系化された基本知識があることがわかります。

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具体的には、情報の整理、書体の選び方、色の考え方、図版の使い方、写真の使い方など、すぐにでも役立つ知識が満載です。とくに「情報の構造」=「デザインの構造」というポイントが印象に残りました。デザインの問題かと思っていたことも、実は情報が十分に整理されていないことも多いように思います。

この本は、資料作成のためのデザインの本なのでさすがに読みやすいのも美点です。見開きが1つの項目になっていて、右に解説、左に図版という構成です。読了後も左側だけパラパラめくっていると気づきがあります。

まあ、この本を読めばただちにすばらしい資料を作成ができるわけではないしょうが、できることから始めるぐらいのことはできそうです。そして奥深いデザインの世界の入口に立つこともできるでしょう。
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