退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『コーヒーをめぐる冒険』(2012) / ベルリンを彷徨う青年を描くドイツ映画

早稲田松竹で映画『コーヒーをめぐる冒険』(2012年、原題:Oh Boy)を鑑賞。英語のようなタイトルだがドイツ映画。ヤン・オーレ・ゲルスター監督の長編デビュー作でもある。白黒で撮影されたベルリンの街の風景が魅力的。

今回の併映作はアレクサンダー・ペインの『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013年)だった。白黒映画つながりで2本立てのプログラムになったのかわからないが、公開当時見逃した映画でいつかは見たいと思っていたので助かった。

本作は、ベルリン在住の青年の1日を描く。大学を中退したが、それを親に内緒にしている青年(トム・シリング)が、アテもなくベルリンの街を彷徨いながら、様々な人たちと出会いことで織りなされる人間模様が描かれる、青春モラトリアム映画である。

邦題は「コーヒーをめぐる〜」であるが、コーヒーを追いかける映画ではない。主人公がエピソードのたびに、いろいろな理由でコーヒーを飲み損ねるという話。

ジャズの劇伴などからオサレ系の映画に分類されるのだろうが、それほどオサレではなく中途半端な印象を受ける。白黒のドイツ映画に魅力を感じる人たちへの売り込みは難しそうだ。

この映画はNHKテレビのドイツ語講座で紹介されていた。地下鉄の無賃乗車で罰金を課せられるシーンや、ネオ・ナチの若者が管を巻いているシーンなど、ドイツに興味がある人にとっては面白いだろう。 ベルリンの街並みの美しい映像も美点。


映画『コーヒーをめぐる冒険』予告編 - YouTube