退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

テレビのL字型画面はなんとかならないのか

土曜日にNHK総合で放送された「第46回 思い出のメロディー」という番組を録画で見ました。生放送の歌番組で、そのなかで宝塚歌劇団雪組による生中継のパフォーマンスがあるというので、録画しました。

再生してガッカリしました。録画の冒頭がニュースで歌番組の開始が遅れていたので嫌な予感がしましたが、それが的中。台風11号の影響のため、いわゆるL字型画面が表示されていたからです。

L字画面というのは、テレビ放送されている映像を縮小し、余白部分に情報を提供するもので、国政選挙や自然災害のときに用いられています。録画してリアルタイムで見ていない者にとっては百害あって一利なし。

そろそろ、このL字型場面はどうにかならないものでしょうか。

地デジの恩恵はどこに行った

まず、地デジの新機能であるデータ放送やマルチチャンネルを使ってL字画面を無くせないのでしょうか。多額の投資をして地デジに移行したのだから、これぐらいのメリットはあってもよいでしょう。

それでも放送の公共性を考えれば、災害情報を伝えるのもその役割の一つかもしれませんので、定期的に、災害情報を流すデータ放送やマルチチャンネルに誘導するテロップぐらいは表示する必要があるかもしれません。しかし、ずっとL字画面を表示する必要はあるのでしょうか。

台風11号の情報を見たい人はdボタンを押してください」程度でいいでしょう。情報が欲しい人は、ネットの情報にアクセスしてもよいし、自らが判断して行動すればいいのです。

せめて録画映像はL字画面なしに

私はL字画面は不要だと思いますが、百歩譲ってリアルタイムではL字画面が必要だとしましょう。しかし録画映像にはL字画面は不要です。リアルタイムで見てない視聴者には台風情報とかまったく関係ありません。

技術的にはそれほど難しくないように思えますが、地デジ移行に際して規格の取り決めをしなかったので今からでは無理なのかもしれません。困ったものです。

バカに合わせる社会はやめよう

L字画面を出すのは、視聴者をバカだと思っているからにちがいありません。常に画面に表示しないと行動しない人を想定しています。自らが災害についての情報を集め、対処方法を考えるという自発的行動を阻害する行為とさえ言ってもいいでしょう。そう、バカに合わせる社会の象徴なのです。

類似の事例としては、ATMの前で携帯電話で通話すると怒れるというのがあります。「おれおれ詐欺」の対策らしいですが、これだけ啓蒙活動しても騙されるバカに合わせてどうするのか。

まあ、L字画面は日本の国民性をよく表している事例だろうと思います。留学生などは研究テーマとして考えてもいいでしょう。「愚民社会・日本」みたいな題名はどうでしょうか。

おまけ

さて、肝心の雪組のパフォーマンスはどうだったのか少し書きます。まず、退団を控えるトップスター・壮一帆が率いる燕尾服の男役たちのダンス。そして、娘役トップの愛加あゆが、大勢の娘役のなかを歌いながら大階段を降りるという、めったにない演出。珍しいものを見ました。そして、「すみれの花咲く頃」を全員で合唱という期待より短いものでしたが、なかなかよかったです。

ザ・タカラヅカVI 雪組特集 (宝塚ムック)
宝塚 GRAPH (グラフ) 2014年 08月号 [雑誌]