退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

旅路(1955)

女優 岡田茉莉子
先日、ポレポレ東中野で「旅路」(1955年、稲垣浩)を見る。自伝刊行記念の回顧上映「女優 岡田茉莉子」という企画の一本。

岡田茉莉子は、縄張り争いで殺された渡世人の女房・おたかを演じている。旅がらすの直次郎(池部良)は、渡世の義理でおたかと息子を実家まで送り届けることになり、道中をともにするという話。岡田茉莉子池部良のふたりは、まさに美年美女で華があり、銀幕スターの貫禄十分。

ストーリーは、このまえ観た「沓掛時次郎」に似ているが、本作では、池部が岡田の夫の敵(かたき)ではないところがちがう。こちらの方がしっくりくる。また、ラストで直次郎が母子の幸せそうな様子を見て、何も言わずに立ち去るところもいい。