目黒シネマで「百万円と苦虫女」(2008年、 タナダユキ)を観る。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/01/30
- メディア: DVD
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人間不信に陥ったヒロインが、百万円貯まると見知らぬ土地に移り住むという設定は面白いが、各エピソードの演出の詰めは甘く大雑把。まあ並の映画だ。
しかし、蒼井優という素材の魅力をスクリーンに十分に引き出したという一点において、この映画を評価する。他の女優がヒロインを演じたら、まったく別の作品となったことだろう。
畳の上で肢体を伸ばす場面などはプロモーションビデオとして秀逸。とくにスクリーンに映し出される顔のアップだけでも劇場で見る価値がある。
ただ、ストーリーは雑。最後のエピソード「ある地方都市」で森山未來が金を借りる理由はバレバレだと思ったが…。まあ二人がすれちがうラストはちょっといい。
あと平岩紙の出番が少なかったのは残念。