退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「省庁データ 西暦に統一」でぬか喜びの巻

21日の読売新聞一面の見出しが「省庁データ 西暦に統一」だった。他紙も同じ記事だったところが多かったので、大きなニュースがなかったのだろう。

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記事を見て「お、ついに省庁も元号の使用をやめるのか」と勝手に早合点したが、ぬか喜びだった。これの”統一”というのは、「行政システムのデータは西暦で一元管理」という意味で、「書類はは今まで通り元号表記」だという。いやいや、むしろ書類を西暦に統一しろよ。

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行政システムの「西暦」一元化のイメージ:「読売新聞」5月21日付け

元号なんてやめればいい」というのが私の本音。まあ役所や皇室が元号使いたいなら組織内部で使えばいいが、国民は西暦だけで仕事が完結するように配慮してほしい。

具体的には、役所からのすべての書類は元号と西暦を併記し、行政へのすべての書類は西暦で作成できるようにしてほしい。元号を使用しても生産性は少しは改善しない。むしろ百害あって一利なし。

先日、新元号の公表は、改元1か月前の来年4月想定しているという報道あった。システム屋は、当然事前に準備するのだろうが大変はスケジュールだ。業界には特需という声もあるがくだらない。いい加減、改元のときに右往左往するのはやめたらいい。グローバル化にも逆行している。

元号 年号から読み解く日本史 (文春新書)