先日、新文芸坐で「バッド・ルーテナント」(2009年、ヴェルナー・ヘルツォーク)を観る。良くも悪くもニコライ・ケイジの映画。
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舞台はニューオリンズ。彼が演じる警部補(Lieutenant)は、街のチンピラに職務質問をしてはドラッグを巻き上げたり、署の押収品のドラッグを横領するなどやりたい放題の悪辣警官。その性悪ぶりがコミカルに描かれていて面白いすぎる。
彼はドラッグ常用者でもあり、ラリっていることを表現するのに、ヘビやイグアナを画面に登場させところなどは、鬼才ヘルツォーク監督の面目躍如といったところ。
そんな彼だが不法入国者の惨殺事件には義憤を感じ、ついに事件を解決して警部(Captain)に昇進してしまう。米国はすごいな。
まあ結局、ニコライ・ケイジに拒否反応がない人は十分楽しめる作品に仕上がっている。映画としての完成度は高い。