退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

インビクタス 負けざる者たち(2009)

先日、新文芸坐で「インビクタス 負けざる者たち」(2009年、クリント・イーストウッド)を観る。

インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

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実話に基づく直球ストーリーの作品。新しい国づくりのために、白人・黒人融和の象徴としてラグビーのワーフドカップで優勝を目指すことになる南アフリカ・ラグビーチームを描く。ラグビーのルールはよく分からないが、不覚にも感動した。既に古典の風格すら感じられる。

現在、サッカーのワールドカップが開催されている。この映画はアパルトヘイト後の建国の希望が感じられる感動的な内容だが、実際にはメディアで南アの治安の悪さが報じられるのを見るにつけ、南アフリカの現状はどうなっているのか気になった。“One team one nation”というマンデラの言葉は、いまの南アフリカで具現化されているのだろうか。

ちなみに、インビクタス(Invictus)というのは、19世紀のイギリスの詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーによる詩である。ネルソン・マンデラはインテリなのだ。