早稲田松竹で、「マンデラの名もなき看守」(2007年、ビレ・アウグスト)を鑑賞する。南アフリカ初の黒人大統領・ネルソン・マンデラと、27年間にわたる獄中生活でマンデラの担当だった白人看守との友情を描く。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/04/24
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実話を基にしていることもあり、静かな映画でストーリーの起伏は乏しく娯楽性は少ないが、格調の高い映画である。白人看守の内面の変化はよく描けているし、マンデラにはカリスマ性が感じられ大統領に選ばれるだけのことはあると思わせる。
南アフリカは遠い国であり、アパルトヘイトも教科書で知る程度だろうから、白人からみた南アの社会や風俗を垣間見られるのは興味深い。また解放に向かう歴史的事象に沿って、物語も展開していくので、南アの歴史を知るという観点からも貴重な映画かもしれない。