退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

コミック『娚の一生』読みました

西炯子のコミック『娚の一生』(おとこのいっしょう、全4巻)を読了しました。第3巻で一応完結していたので「あれ」と思いましたが、第4巻には結婚後のスピンオフ作品が収録されていました。大人の恋愛ストリー。

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)

娚の一生 4 (フラワーコミックスアルファ)

娚の一生 4 (フラワーコミックスアルファ)

主人公の堂薗つぐみは、東京の大手電機メーカー「四つ葉電気」の課長。30代半ば。独身。妻子のある男と付き合うなどかなりイタい女。仕事に疲れて祖母の死を契機に田舎の祖母の家に移住して在宅勤務を始める。一方、相手の海江田醇は、大学で教鞭をとる50歳を過ぎた文化人(専攻は謎)。「日本コラム大賞」を受賞するなどマスコミに知られた著名人。つぐみの祖母と付き合いがあり、つぐみの家の離れに住み始める。このふたりが惹かれ合い、さまざまな障害を乗り越えて結婚するまでを描く。

いろいろとリアリティーのない話なのはマンガだからいいのですが、連載されていた『月刊フラワーズ』の読者層はどんな人なのだろう。結婚願望のある女性たちが自分に重ねてマジに読んでいるのか、それともリアリティー・ゼロのストーリーを鼻で笑いながら読んでいるのか気になります。

男目線では、50代の中年男でも海江田醇レベルならモテるのかという発見はありました。少なくとも『月刊フラワーズ』の読者には受け入れられるということか。まあ、こんな男は実在しないだろうし、30代半ばのイタい女に好かれてもなあ……と思わなくもありません。

ちなみにこのコミックは、榮倉奈々豊川悦司のW主演で映画化されていて、映画を先に見ました。映画を見なかったらコミックを読むことはなかったでしょう。あらためて映画はよくできているなと感心しました。

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