退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「中高生の読解力がピンチ」というニュースで感じたこと

ネットで「中高生の読解力がピンチ 教科書レベルの文を誤読、調査で判明」という記事を見つけ混ました。ソースは朝日新聞デジタルのようです。

www.huffingtonpost.jp

教科書や新聞記事のレベルの文章を、きちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループの調査で分かった。新井教授は「基礎的な読解力がないまま大人になれば、運転免許や仕事のための資格を取ることも難しくなる」と指摘している。

記事のリードは上のとおり。例の「東ロボくん」プロジェクトでお馴染みの新井紀子教授らの調査によるものだそうです。この記事だけからは調査の信頼性などは分かりませんが、いつもの「最近の若者はなっとらん」という類の記事のようです。「最近の若者は」系の言説は古代エジプトからあったとのこと。古今東西を問わず大衆はこういうネタのが好きなようです。

日本でも一昔前に『分数ができない大学生―21世紀の日本が危ない 』(東洋経済新報社、1999年)という本がベストセラーになりましたが、いまでは誰も驚きません。大学生なんてそんなものだろうぐらいの認識ですし、別に大学生の学力が低下したからと言って日本は小揺るぎもしません。

分数ができない大学生―21世紀の日本が危ない

分数ができない大学生―21世紀の日本が危ない

まあこういう不安を煽る人は、それをネタに外部資金を調達しようといる腹づもりなのかもしれませんが、右往左往することもないでしょう。

むしろ今回の調査に使われた教科書や新聞記事が分かりにくいことを恥じるべきかもしれません。読者のレベルに合わせて分かりすやく情報を提供するという当たり前のことができていないのです。そちらの方が問題に思えます。

若者に訴求するにはわかりやすく書く。私もそう心がけたいものです。

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